2010年理事長杯決勝戦後記
朝から小雨のパラつくお天気でしたが、傘をさすことも無く無事に準決勝・決勝戦が行なわれました。
準決勝戦は@組目、山本晋選手(H・9)VS久保田政美選手(H・14)結果は、6−5で山本選手が決勝進出の切符を最初に手に入れました。
続くA組目は、岡村清太郎選手(H・6)VS金子弘之選手(H・14)は、3−2で岡村選手が決勝戦へと駒を進めました。
さて、ハンデ差を乗り越えてのシビアな理事長杯戦は、誰が勝っても不思議はないのですが、やはり勝負馴れした実力のある選手が、着実に相手のハンデを潰して一歩ずつよじ登って行くロッククライミングのような趣があるようです。決して運だけでは勝てない不屈の勝負魂が光った今年の試合内容でした。
決勝戦に駒を進めた両雄・岡村選手VS山本選手は、11番ホールまでは岡村選手が2UPとリードしていましたが、12番と15番ロングホールでハンデホールの利を生かし、山本選手が根性を出して勝負どころで舳先を並べてきました。ところが16番ショートホールで両雄がパーオンに成功したものの、岡村選手が気魄のバーディパットを奪取して1UPとして流れを変えたようです。山本選手も絶妙なショットを続け食い下がりましたが、次の17番ホールがドミーホールとなり、惜しくもグリーン奥にこぼれたボールをパーセーブ出来ず、決着がついてしまいました。
岡村選手は、昨日に練習ラウンドに来るつもりでしたが、代車のバッテリーが上がってしまい練習が出来なかったようです。もともとゴルフには素晴らしい技術を持った方ですが、今までは仕事の関係上、競技試合を消化出来ずに最後まで駒を進めることが出来ずにおりました。今年の理事長杯は、仕事の日程にも余裕が出来たので、このチャンスを見事に生かして理事長杯優勝と言うビックタイトルを獲得しました。
岡村選手VS山本選手の両雄は共に全力を尽くして素晴らしい試合展開を見せました。敗れたとは言え、山本選手も数々のゴルフの奥義を披露していただき両雄の熱き闘いを心から称賛いたします。
また、準決勝まで駒を進めた金子選手と久保田選手にもさっそうと彗星の如く現れ、話題をさらい見せ場を作っていただきました。競技に出た緊張感や勝つことに執念を燃やす醍醐味は競技に出た人にしか判らないと思います。理事長杯に見事優勝した岡村選手も決勝戦の途中の8番ホールで「岡村さん頑張ってね」というみんなの声援が本当に嬉しくて感動したと優勝スピーチの中で話しておりました。
ゴルフの試合や人生の喜怒哀楽の中で様々な試練を乗り越えた時に、必ずや感動と言う神様からの贈り物があると言っても過言ではないでしょう。そのような意味では倶楽部競技は数々の感動を産む宝庫ではないでしょうか?その感動の中でクラブライフを楽しむ仲間達がどんどん増えていく、そんなゴルフ場が大栄カントリー倶楽部であって欲しいと願っております。