２０１５年シニア選手権は、２１名の参加選手から勝ち抜いた宮野力一選手と石川勲選手の一騎打ちとなりました。昨年、理事長杯を制した宮野選手の実力は本格化し、それに対する石川勲選手の堅実な戦歴は、２００９年に理事長杯、シニア選手権を２０１１年〜２０１３年まで３連覇しています。昭和１９年生まれの帝王と昭和２６年生まれの若手シニア騎士の年齢差は７歳あります。
体力の差は当然宮野選手に分がありますが、それでも石川選手のドライバーの飛距離は、終始１０ｙｄほど宮野選手に優っていたようです。時折見せる快心のバーディ数は宮野選手が３対１で優っています。しかし、石川選手はこの決勝戦においてもボギー１にはバーディ１を奪取して、パープレーに終始しておりました。「いつもゲームを楽しんでいる」という石川選手の余裕の精神力が上昇著しい宮野選手に僅差の１打で勝利したようです。それにしても両雄の繰り出すゴルフの妙技に感嘆させられました。倶楽部競技史にまた新たな１ページを加えるような両雄の素晴らしいマッチプレーに敬意を表します！